桑野神社について

 桑野神社は900年の歴史があり、鉱山を司る神様で金属やお金に関する信仰を集めてきた金山彦之神(かなやまひこのかみ)が御鎮座されています。また、今から約900年前(長承)の白蛇伝説が神社の古い言い伝えとして語り継がれ、金山彦之神とともに神の使いである白蛇と由来があることから、古くから人々が御利益を求めて参拝されています。また、桑野神社は、自然豊かな環境に囲まれた場所にあり、静かな空気が流れ、晴れた日は境内からは美しい立山連峰を眺めることができます。是非、桑野神社を訪れ、金山彦之神と白蛇の御加護を受け、心身ともに癒されてください。

御祭神

  • 金山彦之神( かなやまひこのかみ )
  • 天照皇大神( あまてらすおおみかみ )
  • 弥都波之美之神 ( みずはのめのかみ )
  • 事代主之神 ( ことしろぬしのかみ )

御神徳

(主祭神)金山彦之神 ”かなやまひこのかみ”

元々は鉱山の神様で金山という神名から、金運財運隆昌、商売繁盛などの神様です。

天照皇大神 ”あまてらすおおみかみ”

三重県の伊勢神宮でお祀りしている日本で一番有名な神様です。ご皇室のご祖神であり、「太陽の神様」として神棚を通して毎日お参りすれば、太陽のように明るく元気にして下さる神様です。

弥都波之美之神 ”みつはのめのかみ”

人間の命の源である水の神様で安産の神様であるとともに、農耕の神様です。

事代主之神 ”ことしろぬしのかみ”

えびす様とも言われます。人々の生活に縁の深い御利益を与えてくださる福の神様です。

御由緒(白蛇伝説)

 桑野神社は天正三年三月(1575年)に神職慈寶(増山城主神保氏、越後上杉謙信に敗れ、神保氏一族の虎間三郎は野村島へ移り修験山伏となり慈寶と称す、その後姓を野村と改む)が録した「 当村神社之縁記 」によると創建は平安末期の長承二年(1133年)崇徳院の御宇と記されています。縁記によると、その頃の野村島は未だ拓けておらず、 西南地域は野村と称し桑樹鬱蒼と繁茂し、東北地域は島村と称し数条の川で川跡は広茫たる原野の如き状を成していました。この西南の地域を開墾しょうとしていた時、数尋(1尋は1.5メートル程)の白い蛇が棲み衆人恐怖し愁嘆していた。ある日、異相の老人来臨、住人初作に白く「 汝等の白蛇の災害に罷るを見るに痛憫に忍びず、之を鎮除せんと欲せば桑樹の中に神石有り、之を奉じて本地の神体となし、衆とともに之を祀り祈念すれば必ず神霊遷降ありて蛇を除去し、村内繁栄を守護せんと云々 」。そこで、その老人の言葉のとおりに桑樹の中に石に巻き付いた白い蛇を見つけ、その石を祀ったところ、その後、蛇に悩まされる事なく開墾が順調にできるようになりました。桑樹の中の石は金山彦之神として桑野神社のご神体となって鎮座され現在に至っています。此の伝承は越中伝説集にも書かれています。現在の幣殿拝殿は明治十年に栴檀野市の谷に生えていた1本の欅をもって改築建立された。その比類まれなる大欅の姿を後世に残すため又木より長さ三間、幅四尺五寸、厚さ二寸五分の大板を挽き割り白木のまま拝殿に掲げてあります。