桑野神社は、野村家が代々神主としてお守りして19代目になります。皆様から、野村家の歴史についてご質問をいただきましたので、ここに簡単にご紹介いたします。野村家には、約400年にわたる歩みがあります。先祖は戦国期、越中の有力武将・神保氏藩族の武士として深く関わり、上杉謙信との戦による増山城(続日本100名城)の落城(天正4年・1576年)に際しては、神保氏菩提寺(恩光寺)の城主歴代の霊位を住職と共に護持し、福野(南砺市)の地へ潜みました。これは「野村家由緒書」にも記されている大切な伝承です。
その後、恩光寺は福野へと移され、さらに代を重ねて伽藍の移築や移住が行われました。そして、野村家は寛文3年(1663年)に野村島へと定着し、桑野神社の神主となり現在19代目へと継承しています。野村家に伝わる記録や、宮司の祖母や父の証言によれば、かつては霊位を護るための武具や唐櫃も残されていたといいます。
神々と人々を結ぶ祈りの場を守り続けてきた重みを、野村家は今も大切に受け継いでおります。
増山城から眺める砺波平野の風景
2023/08/14 恩光寺にて撮影
野村家由緒書の記録をもとに調査した結果、恩光寺にて実際に神保氏の御位牌が安置されていることを確認し、伝承の正しさが裏付けられました。